日差し強くなる夏場は、「日焼け止め」が必須です。
特に6月〜8月の紫外線量は最強で、一番紫外線量が多い6月は12月の6倍もの紫外線が降り注ぐそうです。
日焼け止めが欠かせないわけですが、日焼け止めを選ぶとき「SPF」や「PA」の表示を確認しながら購入しますよね。なんとなく数値や+の数が大きい方が効果が高いのはわかるものの、正確な意味を確認したくて調べてみました。
まずは紫外線について知ろう
紫外線は波長の長さの違いにより、波長の長いA波(UV-A)と波長の短いB波(UV-B)に分けられます。
A波(UV-A)とは?
A波(UV-A)は浴びても肌が赤くなったりしないため、知らぬ間に浴びてしまっているのが特徴です。エネルギーは強くないので、それほどダメージは受けないものの、波長が長いため浸透力があり、肌の奥まで届いてしまします。そのため肌の弾力を失わせ、しわやたるみにつながります。窓ガラス越しにもとどくため、屋内にいても影響があります。
B波(UV-B)とは?
「紫外線を浴びてしまった!」と普段実感しやすいのが、B波(UV-B)です。波長が短いので、肌の表面を損傷させ、サンバーンをおこします。
※サンバーンとは紫外線を浴びることで皮膚が赤く炎症をおこすこと。皮膚がやけどをしたような状態になり、赤くなってひりひりと痛みます。
エネルギーが強いのでダメージも大きくなり、しみやそばかすの原因になります。屋内にいれば波長がとどかず問題ありません。
SPFとは?
SPFとはSun Protection Factor(サン プロテクション ファクター)の略であり、日焼け止めを塗ることで、何も塗っていない状態に比べて日焼け(サンバーン)を起こす時間を何倍のばせるか、ということを示しています。SPFはB波(UV-B)を防ぐ指標です。ちなみに上限は50+です。通常日本人の場合、紫外線を浴びてからサンバーンを起こすまで20分ほどだそうです。
SPF30の場合は「20分 × 30(倍のばす)= 600分(10時間)」となります。
10時間!すごいですね、1回塗ったらほぼ1日持ちそうですね。
でも実はこの数値の測定条件が決まっていて、「1㎠あたり2mg」塗った場合の効果だそうです。
ちょっとイメージしにくいかもしれませんが、日焼け止めクリームだとかなりの厚塗り状態になります。通常はもっとのばして塗るので、効果は何分の一かに下がってしまいます。
またSPFは「日焼けを起こす時間をどれくらいのばすか」を示していて、「日焼け止めの効果」を示しているわけではないので、SPF30でもSPF50でもそれほど効果に差はないようです。
PAとは?
PAとはProtection Grade of UVA(プロテクショングレイドオブUVA)の略で、A波(UV-A)の防止効果を示します。+の記号で4段階に表示、+の数が多いほどA波(UV-A)の防止効果があります。B波(UV-B)と比べて、日焼けを実感しにくいA波(UV-A)は、気づかぬうちに肌の奥までとどいてしまうやっかいさがあります。PAにもこだわって日焼け止めを選びたいですね。
日焼け止めの選び方&効果的な使い方
「SPF50+でPA++++」の日焼け止めが一番効果があるのでは?と思いがちですが、日常的に使う分には「SPF30でPA++」程度で十分だそうです。SPFの数値が大きく、PAの+が多くなると、お肌に負担をかけることにもなります。
日焼け止めは一度塗っても、どうしても汗などで取れてしまうので、SPFの数値よりも2〜3時間ごとにこまめに塗り直すことが大切です。
レジャーで長時間外出するときには「SPF50+でPA++++」、普段は「SPF30でPA++」などと、上手に使いわけたいですね。また、日焼け止めは1年経つと酸化が進んでいるそうなので、去年の日焼け止めは使わず新しい物を購入しましょう。