中秋の名月は満月ではない?

00232f378e6f776b44638ca4b8c6d454_s 2014年の中秋の名月(十五夜)は、9月8日(月)です。まだまだ残暑の暑さが残る時期ですが、この日ばかりは月をゆっくりと見上げてみたいですね。

中秋の名月とは?

「中秋の名月」とは旧暦の秋(7月〜9月)の真ん中の日である8月15日のことです。そのため、十五夜とも呼ばれます。昔は月の満ち欠けを基準にした太陰暦を使用していたため、新月(1日)から15日目が、満月に近い状態となります。 現在では太陽暦を使用しているため、中秋の名月の日付は毎年変わります。

ちなみに、2013年は9月19日、2015年は9月27日です。 今年の「9月8日」は、なんだかいつもより早いように感じましたが、2000年に入ってからの14年間で一番早い日付でした。そして、一番遅い日付は2006年の10月6日です。1ヶ月近くもズレがあるのですね。

中秋の名月は満月ではない?

016268 中秋の名月といえば「満月」というイメージですが、実は満月になるのは翌日の9月9日です。月の軌道が完全な円ではない関係で、新月〜満月になるまでの日数には毎年ズレがあります。新月から15日目が満月になるとは限らないのです。 次に中秋の名月が満月となるのは、2021年9月21日になります。

月が見える時間帯は?

9月8日の月の出は17時15分です。(※東京を基準にしています) 日の入りが18時頃なので、空が暗くなり、月が昇ってくる20時以降が見ごろですね。

中秋の名月には何をする?

082532 この日は昔から月を眺めて楽しむお月見が行われます。この時期は空気が澄んでいて、気候もほどよく、月を鑑賞するのに良い時期とされてきました。月が見える場所に月見団子やススキ、里芋などを飾り、月を楽しみながら秋の収穫に感謝する行事です。

街の明かりのない頃の月は、今の何倍も明るく感じられたことでしょう。 私たちも昔から日本人が愛でてきた月を、自宅の庭やベランダから眺めて、日常の慌ただしさをしばし忘れて楽しみたいですね。

月に関するあれこれ

月に関する情報を集めてみました。月を見ながらあれこれ想像すれば、お月見がいっそう楽しくなるかも?

月についての基礎知識

  • 月の直径は地球の4分の1で、月の重力は地球の6分の1です。
  • 月と地球の距離は約38万キロ。時速500キロのリニアモーターカーで行くとすると、約1ヶ月かかります。
  • 月と太陽の見た目の大きさはほぼ同じです。日食が起こるのもそのためです。

月の裏側は見えない

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私たちはいつも月の同じ面を見ています。これは月が自分で回る自転周期と、月が地球の周りを回る公転周期がほぼ同じためです。地球のどこにいっても、見えるのは同じ面の月です。 月の裏側を地球から見ることはできません。なので、「月の裏側には宇宙人の基地がある」なんて都市伝説があるそうです。

実は月にはまだ謎が多い

月がどのようにしてできたのか?月がいつ頃できたのか?など、月については、まだはっきりとわかっていないことが多いそうです。「地球に巨大な天体が衝突して、飛び散った物質から月ができた」という説が有力だそうですが、まだ真実は判明していません。

人類初の月着陸は1969年

アポロ計画により、1969年7月にアポロ11号で人類初の月面着陸を成功させました。 その後も「アポロ17号」まで、計6回の月着陸に成功したそうです。 もう45年も前のことですね。次に人類が月に行くのはいつでしょうか?

中秋の名月が、月のことをもっと知って、月に親しむ機会になるといいですね。

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